ちまたでは、いろいろなダイエットの方法があり情報もあふれかえっていますが、ほとんどのダイエットの大きなポイントとなるのが【体脂肪】です。この体脂肪を上手にコントロールすることこそが、ダイエットの重要なところ!つまり、体にとって不要な体脂肪をしっかり燃焼させることが大切なのです。
しかし体脂肪燃焼とはどういうふうに行われているのか、実はよく知らない…という人も多いのではないでしょうか?
そこで今日は「体脂肪が燃える仕組み」について、詳しくお話したいと思います。
そもそも体脂肪とは
とかく悪者あつかいされがちな【体脂肪】ですが、実は三大栄養素の脂質という成分から成っており、人間が活動するうえでは、必要なエネルギー源です。
体脂肪は大きく分けて、内臓のまわりにつく【内臓脂肪】と、皮膚と筋肉の間につく【皮下脂肪】があります。
よく中年以降の肥満の男性にみられる、風船のようにお腹が大きくなった脂肪のつき方になっているのが内臓脂肪が多い状態、お腹まわりにたるんだ脂肪がついている状態が、女性に多い【皮下脂肪】になります。
運動だけでは体脂肪燃焼はできません
脂っこい食事や甘いものの摂りすぎによってついた体脂肪は、当たり前のことですが何もせずして燃焼(消えてなくなる)ことはありません。
また時々「しっかりと運動もしているのに痩せない」という方がいらっしゃいますが、運動さえすればそのまま体脂肪が減る=燃えるというわけではないのです!
体脂肪燃焼には大きくわけて3つのサイクルがある
まず、体脂肪が燃焼する仕組みとしては大きく分けて【分解】→【運搬】→【燃焼】という3つの流れがあります。これら3つのサイクルをうまくおこなうことで、体脂肪を燃焼することが可能になるのです。
まずは体脂肪を【分解】
体に溜まっている体脂肪はグリセロールと遊離脂肪酸で構成されているのですが、まずはこれらを【分解】しなくてはなりません。そのために有効なのが、【カフェイン】です。カフェインに含まれるアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されることで、内臓脂肪の分解がすすむと言われています。
もう少しわかりやすくいうと、鎖(くさり)のようにつながっている体脂肪を、カフェインが分解してくれるイメージです。よく運動やトレーニング前にコーヒーを飲むという方がいますが、これは代謝をアップさせ脂肪を分解しやすくするためでもあるんですね。
コーヒーを飲んで一定時間をおいて運動することでエネルギー消費が高まり、カフェインによって中性脂肪がより多く分解されるということが分かったのだ。しかも、コーヒーを飲んだ場合、運動後もその効果が持続することも明らかになっている。
引用:全日本コーヒー協会『コーヒーと運動の関係を読み解く。』より
であれば「とにかく運動前にはカフェインを摂取したほうがいいの?」と、思ってしまうかもしれませんが、意識しすぎてコーヒーなどでカフェインを摂りすぎなくても大丈夫。寝ているときなどに分泌される成長ホルモンやテストステロン(男性ホルモンの一種)なども体脂肪を分解してくれます。
分解された体脂肪を【運搬】
しっかりと分解された体脂肪は、次に【運搬】してあげなくてはなりません。そのために必要となってくるのが【カルニチン】という物質です。
アミノ酸由来の物質であるカルニチンは、分解した脂肪(遊離脂肪酸)とくっつくことで、分解された体脂肪を実際に燃焼してくれる焼却炉の細胞である【ミトコンドリア】まで運ぶことで運搬されます。しっかりと分解された体脂肪が運搬されることがなぜ重要かというと、筋肉を動かすエネルギーとなるからです。
ちなみに体脂肪が運搬されたこの段階では内臓脂肪が徐々に減ってきている状態になります。体の見た目の変化は感じにくいかもしれませんが、余分な体脂肪は少しずつ減ってきている段階ではあります。
●カルニチンはサプリで手軽に摂るのがおすすめ
体脂肪を体外へ燃焼するための【運搬】をするために必要な「カルニチン」が多く含まれる食材としては
- 赤身の肉
- 羊肉
- 魚
- 豆類
- たまご
などがあげられます。しかし、なかなか日々の食事で意識して摂取するのは難しい場合もあるかもしれません。そんなときはサプリメントで手軽に摂るのがオススメです。
きちんと運搬された体脂肪を最終的に【燃焼】させるためには?
最終的にミトコンドリアまで運ばれた余分な脂肪は最終段階である【燃焼】をさせなければなりません!燃焼させるためには、筋トレなどの運動が必要なのはもちろんですが、実は人間は眠っている間に成長ホルモンが出ているのですが、その時こそが【燃焼】にいたるゴーデルタイムでもあるのです!
●効果的に脂肪を燃焼させるにはガルシニア(HCA)を摂取
脂肪を効果的に燃焼させるためにオススメなのが【ガルシニア】です。ガルシニアとはオトギリソウ科の薬草の一種で、このガルシニアを乾燥させたものに含まれている成分である「HCA(ハイドロキシクエン酸)」が、脂肪燃焼に効果を発揮するといわれています。
ガルシニア(HCA)には空腹感を抑えたり、コレステロール値を下げるなどの効果があるほか、体脂肪の燃焼を促進するという働きがあると言われています。
ガルシニア(HCA)は、サプリメントで摂取できます。特に運動の前に取り入れると、よりいっそう脂肪燃焼を助けてくれます。
【分解】【運搬】【燃焼】のプロセスをまわすために最も重要なのは食事(カロリー)と運動!
体脂肪燃焼の仕組みについてご紹介しましたが、根底として最も大切なのは食事です。基本的に消費カロリーが食べるカロリーを上回らないと、絶対に脂肪燃焼はしないということです。
※消費カロリーとは… 生命を維持するために使われるための「基礎代謝」+ 日常生活での動作やスポーツなどで消費する「活動代謝」=「消費カロリー」となります。
三大栄養素を含んだバランスも大切
ならば「どんなものを食べても消費カロリーが上回っていれば大丈夫なんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からいうとそうではありません。
例えば、1500㎉を消費したとしましょう。そして食べるカロリーは1300㎉でした。であれば200㎉燃えているから、カロリーさえ守れば脂っこいものでも食べていいのではないの?と思うかもしれませんが、1300㎉のうちタンパク質が100、脂質や糖質で1200㎉などの場合は、脂肪燃焼はしにくいかもしれません。
要は、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)も含んだ栄養バランスを考慮したカロリーでなければ、脂肪燃焼、結果としてダイエットには結びつきにくいのです。
●サプリメントはあくまでサポート。カロリーを考慮したバランスの良い食事と運動があってこそ脂肪は燃えます!
体脂肪燃焼をしっかりと行うためには、消費カロリーが食べるカロリーを上回るのはもちろん、自分の目指すボディメイクに対する目標に見合った運動を取り入れることが大切です。サプリメントは脂肪燃焼をサポートするあくまでお助け的存在として、上手に取り入れるようにしましょう。
ジム・シェルパでは運動・食事・サプリなど体の中と外、両面からトータルでサポート
いかがでしたでしょうか?今回は、ダイエットにおいて重要な【体脂肪燃焼】について、その仕組みをはじめ、体脂肪燃焼において基本的かつポイントとなることをご紹介させていただきました。
自分の目的にあった運動やカロリー設定、サプリメントなどは、なかなかご自身では定めにくいのではないかと思います。ジム・シェルパでは、パーソナルトレーニングだけでなくそれぞれの目的に合わせた運動やカロリー設定はもちろん、栄養の摂り方、最適なサプリメントの提案などトータルで行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。