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2022.10.17九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝!パーソナルトレーナーが本気で取り組んだ身体づくりと、その経験から得たこと

2022年8月14日、熊本県で行われた「第31回 九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権」にて、ジム・シェルパ代表・梅木嵩太が、体重別の70kg級に出場し見事、優勝を成し遂げました!!

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権_表彰式

 

今日は、この大会に出場した経緯からトレーニング内容や減量についてをはじめ、準備期間中のメンタルのこと、さらに大会を通じて得た気づきなどをお話しさせていただきたいと思います。

 

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権とは

 

「九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権」は、公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟が主催して年1回行われる大会で、九州・沖縄各県でボディビル・フィットネス連盟に所属している選手たちが55kg級、60kg級、70kg級、75㎏級、75㎏超級と、体重別にトレーニングや食事制限を行って作り上げた肉体の美しさやバランス、筋肉の発達などを披露し競う大会です。

 

日本ボディビル・フィットネス連盟HP

 

※九州大会では無差別級もあるため、その登竜門として、階級別であるこの「九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権」があります。この大会で勝ち上がった選手は次のステップとして九州ボディビル選手権へ挑戦する方が多いです。

 

大会の評価ポイント

 

  • 筋肉一つ一つの部位が発達し、分かれ目がくっきり出ているか(セパレーション)
  • 筋繊維が浮き出るくらいまで絞れているか(カット)
  • 筋肉の大きさ(バルク)
  • 全体的なバランス
  • ポージングでの見せ方

 

特にポージングが上手くできないと、筋肉がどれだけあってもバランスが悪く見えたり、大きく見えないため、とても重要になります。

 

 

3度目の正直。4年ぶりに公式大会に挑む!

 

私自身この大会は過去に2017年、2018年に出場したのですが、その時はいずれも予選落ちという結果でした。そして今回、4年ぶり3度目の出場ということで参加しました。

 

過去2回出場した時は、まだジム・シェルパをオープンさせる前で会社員をしていましたが、今回は初めてパーソナルトレーニングジムの経営・運営をしながらの挑戦でした。

 

SHERPA_食事改善_02

 

2018年に出場した後は、シェルパの経営で慌ただしく過ごす中、「いつかまた大会に出たい」と思ってはいたものの、日々の業務に向き合う毎日が続き、大会出場にむけた取り組みは先延ばしにしていました。

 

しかし「本当にこのまま挑戦しなくてよいのか?」と自問自答した時に、やはりもう一度大会に出場したいという気持ちがふつふつと湧き上がってきたのです。

 

「自分が目標を達成することで、お客様をはじめ多くの人々に感動を与えたい」というのも、出場を決めた大きな理由です。

 

4年ぶりの大会出場への不安と焦り

 

大会出場は4年ぶり。冒頭でも触れましたが、シェルパがオープンして以来、私自身大会のためのトレーニングや減量をほとんどしてこなかったこともあり、今回出場するにあたっては、不安やプレッシャーも大きかったです。

 

実際に大会出場を決めてからも、まずはパーソナルトレーナーとしての仕事を優先していましたので、なかなか思うようにトレーニングできないという現状で焦ることもありました。

 

しかしシェルパスタッフの協力をはじめ、家族や友人、トレーニングに来てくださるお客様の協力や支えもあり、「やると決めるなら中途半端でなく勝ちたい」という強い意志をもって、トレーニングと減量を始めました。

 

 

大会へ向けた究極の身体づくり

 

2022年のはじめ頃から、少しずつ食事を見直し減量に取り組みはじめ、4月ごろから本格的に減量とトレーニングを行いました。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_ビフォー写真

 

大会に出場する選手によっては、専属のトレーナーをつけたりする人もいますが、私の場合はトレーナーという職業で培ってきたトレーニング方法や栄養学、解剖学などの知識を踏まえ、どのくらいの期間までにはどういう体になればよいのか、またそのためにはどんなメニューを組み込んでいけばいいのかなど、自分の肉体改造へのプランニングを自ら行いました。

 

超・ストイックな大会用トレーニング

 

今回私が大会のために取り入れたメソッドは、シェルパに「ダイエットや体質改善を行いたい」という目的で来てくださるお客様にお伝えしている「長期的目線のトレーニング・食事制限」とは真逆の手法です。

 

ドロップセット

トレーニングを限界まで行い、その重量が挙がらなくなったら休憩を入れずに重量をすぐに落としてまた限界まで行います。これにより筋肉を常に限界まで追い込んでいきました。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_トレーニング中2

 

スーパーセット

休憩を入れずに2つの種目を行いいろんな角度から筋肉を刺激する方法も用いました。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_トレーニング3

 

※しかし結局は気持ちの強さが大事なので、筋肉をどこまで極限まで追い込めるかが、仕上がりの鍵となります。

 

苦しかった減量

 

また、今回大会に向けた肉体改造でトレーニング以上にとても苦しかったことのひとつが「減量」でした。特に大会の4カ月くらい前からは、これまで経験したことないくらい辛かったです。

 

油っこいものや糖質の多いものなどは一切避けるのは当然ですが、基本的に食べるのはタンパク質が豊富な鶏胸肉やささみ、サーモン、カツオ、オートミールなど。これらの食材を決めた量でルーティンに食べていく日々…。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_食事②

 

味付けも添加物の入っているものはとらず、基本的には塩のみでした。ただ、減量時でも微量栄養素は大切なため、普通の塩ではなく天然の海水から摂れたミネラルたっぷりの塩を使うなど、かなりこだわって摂取していました。日頃から慣れている食生活とはいえ、かなり辛いものがありました。

 

また質のよい筋肉をつけるために、ボディビルダーはもちろん、シェルパのお客様にもプロテインをオススメしていますが、プロテインは摂りませんでした。(個人差はあると思うのですが、私の場合はプロテインでタンパク質を摂るより、食事から摂り入れるほうが、身体にしっくりくるというか、合っていたからです)

 

過酷すぎて、体調とメンタルを壊す時期も

 

急激なトレーニングと厳しい減量の日々で、大会の2カ月くらいはすでに心身は悲鳴を挙げている状態でした。

 

とくにしんどい症状のひとつだったのが「便秘」です。

 

あまりにも糖質を下げた食事を続けたことや、仕事の両立で休むことができず疲労がたまっていたこと、ストレスなどが原因でひどい便秘に苦しみました。また減量のストレスと反動で、甘いものをやけ食いしてしまうことも・・・。

 

さらに便秘による腸内環境の悪化で体調だけでなく、メンタル面も気分の落ち込みや感情の起伏が激しくなるなど「うつ」のような状態にもなってしまったのです。

 

そんなボロボロな時期も、すべては大会のためと思いながらなんとか乗りきり、結果的には減量スタート時は82kgあった体重を、大会の約4カ月半前には70kgまで落とすことができました。

 

 

70kg級で念願の優勝!!ハードなトレーニングと減量にチャレンジしたからこそ得た最高の結果

 

自分で決めて実行していたことではあったものの、何度も辛い時期はありましたが、辛いときは「これは成果が出てきている証拠」と思って乗り越えました。

 

そして大会当日。

 

大会では複数いる審査員が身体の絞り方やバランス、筋肉一つひとつの部位の発達など全体のバランスを見て評価をつけ、その点数によって順位が決まります。

 

最初、会場の控室でほかの選手を見たときは「やっぱりみんなデカいな!」と、少し思いましたが、自分の身体の仕上がりには自信がありました。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_演技②

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_演技④

 

そして70kg級で念願の優勝!!

 

率直にうれしかったです。辛いトレーニングと減量から逃げることなく、向き合ってきてよかったなと思いました。

 

また何かに挑戦することで頑張ればできるということを身をもって伝えたかったので、それが実現でき、自分自身も前向きになれたと思っています。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権審査結果

 

 

身をもってわかった【心身の健康】の大切さ

 

今回、私は大会出場のために相当な負荷をかけたトレーニングと食事制限を行ってきました。

 

一人のボディビルダーとしては、結果として優勝でき満足はしていますが、パーソナルトレーナーとしての目線で感じたこともあります。それは、「無理なトレーニングや食事制限は、必ず良くないカタチで心身に返ってくる」ということです。

 

「短期的な無理なトレーニング」や「過剰な食事制限」が、いかに心身共に大きな影響が及ぶのか、身をもって体感しました。

 

極限状態を経験したからこそ、心と身体はつながっていることを再認識

 

特に無理な食事制限をして便秘になったときに感じたのが、「腸内環境」の健康を維持することの大切さです。

 

腸内環境の良し悪し

 

 

腸内環境が良くない状態が続いてしまうと、体調だけでなくメンタルの不調にもつながることを痛感しましたし、腸内に優しく良い食生活や運動習慣の大切さも改めて実感することができました。

 

この経験を通じてお客様には、トレーニングとともに食事制限をする際には「腸内環境」を良い状態に保つうえで、食物繊維が豊富な食材や水分をしっかりと摂取するだけでなく、ストレスをためないこと、睡眠をしっかりとるなど、心身に無理のない手法をとることが大切だということをお伝えしたいです。

 

  • 食べ過ぎ
  • 仕事や生活環境のストレス
  • 睡眠

 

これらは自律神経にもかなり関わってきます。

 

ストレスを溜めない生活スタイルを意識的に行うだけでなく、もし溜まったときはどう対処・発散するかを考えておくなど、日頃から自分のメンタルも合わせて模索して行くことが大切です。

 

 

自分一人ではなく、周囲の支えとサポートでつかんだ優勝

 

今回、大会に向けて取り組んだことは自分自身と向き合うよい機会でしたし、チャレンジすることの大切さを学べた良い経験になりました。と同時に、まだまだ自分の弱さを感じた部分もあるので、もっともっと心身を磨いていかないととも思いました。

 

しかし冒頭でもお話ししましたが、今回はスタッフをはじめお客様や家族、友人などたくさんの人の協力やサポートがなかったら、もしかしたら途中で挫折していたかもしれません。

 

今回の優勝は決して自分一人でつかんだ優勝ではなく、まわりの皆様の支えあっての優勝だと思っています。本当に感謝しています。

 

今後もシェルパは、お客様の求める目的をそれぞれのペースで達成していただくため、お客様に寄り添い続けながらじっくりとトレーニングできるジムにしていきたいと思います。

 

ただストイックに体重を減らすために食事を減らしたり無理なトレーニングをするのではなく、健やかな心身の状態を保ちながら、なりたい身体になることの大切さを今後もトレーニングを通じてお伝えできたらと思っています。

 

九州・沖縄クラス別男子ボディビル選手権で優勝_トレーニング中

 

 

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